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移動列車

本日から通常営業のジェリクールです。

 

およそ今回の旅ほど、移動に列車を多く使った事は

ありませんでした。

 

例えば、午前中にロンドン市内で買付をこなし、午後

から2時間半列車に揺られて東京から越後湯沢位の

距離まで別の仕入れ先に行って、夜8時にロンドンに

帰着する…なんてのを、連続4日も続けた次第です。

 

乗り換えなんて場合もあるので、正確に運行してくれる事が何より重要なのですが、世界で初めて鉄道レールが敷かれたイギリス故に、もうメンテナンスが最重要。

 

そんな中で、日本製の列車が正確に運行している姿が、一寸誇らしかったです。

 

ケント州に住むディーラーさんのもとへは高速列車、クラス395。

 

そして北部エディンバラ方面へは最近導入された高速列車AZUMA。

 

ゴトゴトとリズミカルな音を聞きながら、羊と牛の牧草地の間を、目的地に向かって行くときは、例え初めての見知らぬ地でも、「判らなくなったら、同じ電車で引き返せばいいだけじゃん!」と、旅の気分たっぷり。

 

車より列車を愛する店長の、まさに『いい旅、夢気分』でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Voyage   * 13:13 * - * - * - -

黄昏の骨董世界

黄昏が近づくイギリスの田舎道をトボトボ。

 

ふと目に入ったアンティークの文字の看板に、『パブロフの犬』

の如く、吸い寄せられてしまう店長です。

 

郊外の大きな家をそのまま使って骨董店にしている所は多いの

ですが、夕暮れ時に訪れると、昼間とは違う趣を味わえます。

 

1階は、店主の方が居るのでいいのですが、地下や上階の誰も

居ない空間に、積み上げられた多くの骨董家具たちは、丁寧に

手入れされて出荷を待つ物から、まだまだこれから時間をかけて

修理しなければならない家具のカオス。

 

湿った空気の中、古い家具だけが持つ、かびた香りに包まれ

ます。

 

背中がぞわわ〜とすることは、霊感ゼロゆえありませんが、

何だかどこからか見られているよう?な気分になる時も。

 

表に出ると、そこは本物の黄昏の世界。

 

いつもこの時間になるまで外で遊び、母に怒られながら家路に着く、子供の頃の思い出がフラッシュバックする中、ようやく現実世界に引き戻され、急ぎ足で駅に向かいます。

 

ロンドンへ、日本へと向かい、帰ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Voyage   * 07:10 * - * - * - -

ストック

イギリス人で一番付き合いが長いディーラーの一人、

Eちゃんの自宅にあるアトリエはお宝が一杯。

 

製品の入る引き出しがいくつもいくつも在るのですが、

開けると修理途中の製品や、ビーズ材料などがゾロリと

飛び出します。

 

「いつか整理しよう、しよう・・・と思っている間に

時間だけが過ぎていくのよ・・・って、同じ素材を

商う私たちの、完全なる言い訳かもね〜」と苦笑い。

 

いつか何かに役に立つ!と思い込み、とにかく捨てない

これらの物。

 

おそらく5年後にこの引き出しを開けても、同じまま

かと…笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * エトセトラ * 02:26 * - * - * - -

休日成果

唯一誰ともアポが無い日に、完全晴天!

 

となればさっさとロンドンを脱出し、カントリーサイドへ。

 

オフの日らしく、何か自分に探したい気分、という気分の所に

勝手知る小さな宝物が潜むアンティークショップのガラス

ケースに隠れるように鎮座していた細密画(ミニアチュール)。

 

個人的にミニアチュールを集めていましたが、「これぞ!」

と思うモノは数年に一度出逢うかどうか。

 

5センチ直径のアイボリーに丁寧に描かれた貴婦人は、エンパ

イア風のドレススタイルに結い上げた髪には細いティアラ、

耳には大粒ドロップパールのピアスにパールのネックレス。

 

後ろ姿も麗しい、エレガントそのものの風情。

 

果たして実在か、それとも描き手の理想の女性だったのか・・・。

 

ロンドンに向かう2時間が、ちっとも苦痛ではなかった、新しい

コレクションです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * petite Objets d'art 小さなアート * 08:25 * - * - * - -

金のリング

大抵は、思ったような品が出る事は無い中で、お客様に

頼まれた品と、一つずつ出逢っていく事が、買い付けを

していて何より嬉しい事柄です。

 

アンティークの金の細いリングが欲しいというリクエストに

マリッジは多くあれども、サイズ7か8という細い指には

太すぎる品が殆ど。

 

そんな中、ヴィクトリアンジュエリーを多く扱うディーラー

さんの元にもしかしたら・・・と思いつつ訪れてみたら

ドンピシャ!

 

理想のリングが目に飛び込んできて、思わずリング台に

差し込まれていたそれを、許可も得ずに抜き取って

しまいました。

 

2ミリ幅あるかないかの細い18金リングの内側には、

整然とホールマークが打たれ、表はおそらくオレンジの

花の彫刻。

 

ホールマーク年号を調べる本を持参していないので

解りませんが、19世紀中頃〜後半の品と思われます。

 

そしてサイズは願ったとおりの細さ。

 

金の高騰でこれらのリングはどんどん溶かされている

現状を思えば儚い姿ながらも、このリングの持つ生命

力があってこそ。

 

よくぞ残っていてくれました!と、雄たけびをあげたい

所です。

 

直ぐに写真に収めてメール添付で送付。

 

リアルタイムでのやり取りが出来るなんて、すごい

時代になったなぁ・・・と思いつつ、でも古いものを

扱う矛盾。

 

このギャップも時代ならではの物なのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * - * 07:14 * - * - * - -

主張の自由

ロンドン繁華街を通過しているとき、たまたま店長も愛用のカナダの

コートブランド、CANADA GOOSEの店の前を通りかかった所、

何やら店の前で喚く男性の声が聞こえてきました。

 

等身大の垂れ幕に、紅い血のような文字で『COLD BLOOD(冷血)』

そして動物の死体が描かれたサマにビックリ。

 

騒いでいる事は、世界的に大人気で売り上げ急上昇のカナダグース

社が、コート製作の為に殺戮(?)して、犠牲となっている小動物を

保護すべきとのことの様。

 

「動物を殺戮する、こんな店で買っても良いのか!」

「犯罪行為!」etc・・・。

 

主張も発言も自由の国に居ることを実感。

 

果たしてお店の中にいる販売員の皆様は、勿論迷惑そうにしていま

したが、それはまあ至極当然。

 

この顛末の行方は如何に・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Voyage   * 07:08 * - * - * - -

欧州ガラス

欧州で造られたガラスは、やっぱり複雑なテイスト感が

いっぱい。

 

中でも1950年代のオーストリア製に、その個性を強く

見ます。

 

このブローチのガラスも同様、ピンクでもなく、紫でも

ない不思議色。

 

その複雑さを、どう表現したら的確なのか…いつも

色彩の深い森にいるかのように迷います。

 

マットなマーブルガラスはもちろん、周囲のライン

ストーンも、光源で変わるタイプ、流行であったオーロラ

も小さく使用。

 

勿論これらの装身具は、ドレスあっての存在故、おそらく

アクセサリー以上に、当時のドレス類は複雑な色味の

物があふれていたことと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Vintage Costume Jewelry * 15:31 * - * - * - -

ヴァレンタイン

今年の日本のヴァレンタインは、某世界的チョコブランドが『義理

チョコ止めよう』スローガンを掲げたり、いつもと一寸違う出だし

でした。

 

今はロンドンに滞在の店長ですが、街はヴァレンタインのディス

プレイよりも、日本隣国の旧正月祝いのお飾りの方がど派手・・・。

 

多くの中国人の観光客が、パリもロンドンも溢れていて、「西洋、

負けてるぞ!」な気分です。

 

花屋さんの店頭だけが、真紅の薔薇をアレンジして、負けじと

ディスプレイ。

 

それをスーパーの買い物帰りの男性が選びながら買う姿が

素敵でした。

 

きっと家に帰ったら、彼がご飯を作って、奥様(恋人)にふるまう

のでしょう。

 

ここイギリスは、男子料理率高し!なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * saphiret * 14:12 * - * - * - -

スフレパール

海の中にプカリと浮く、泡の様に造られたフランスの

スフレと呼ばれるビーズは、繊細ゆえに多くはドレス

への刺繍材料として使用されましたが、稀に枠付きの

ピアスやイヤリングでも見かけます。

 

パリで出会ったこのピアスも、上にダイヤモンドの様に

輝くクリスタルを置いて、対照的なパールならではの

輝きと艶と独特のベージュグレイで魅せています。

 

古い時代のパールほど、イミテーションであっても、

その色は複雑で、決して純白の物では見かけません。

 

パール=白色、私たちは意外にこうした刷り込みされて

いるものが多いのかもしれません。

でも先日、機内で読んだファッション誌の春物アクセサリーの特集で、多くのカラーパールの品を見ました。

 

下の写真は、某スーパーブランドのフェイクパールのピアス。

 

雰囲気は上のタイプとほぼ同じ。

 

パールの持つマジックは、今も昔も変わりなしってことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Vintage Costume Jewelry * 08:10 * - * - * - -

暖かな石の記憶

雪はすっかり解けてしまいましたが、風は冷たく、寒風の中の

買い付け@parisです。

 

達磨のように着こんで、モコモコになりつつ、訪れたディーラー

さんの所で、このリングを見つけたときは、トパーズにしては

良く輝く、美しい照りと太陽の様な煌きに、まるで暖炉の火に

吸い寄せられる如く、思わず手を差し伸べていました。

聞けばこの石は、トパーズでもシトリンでもない、イエローサファイア。

 

それも量端はやや濃い目のイエローという、バイ・カラータイプ。

 

レアストーンが流行している昨今ですが、当時でもこのレア度から、シンプルな細目のソリテールの枠を選んだものと思われます。

 

この品を最後に入手して、昨日のお仕事は終わり。

 

帰途に着く頃の空は、すっかり暮れ時。

そんなに時間が経っていた事をすっかり忘れていました。

 

買い付けのときはいつも無我夢中で下を見っ放し。

 

終わる頃には首も腰も曲がったまま、背中は鉄板が

入った様に、ギシギシと音を立てそう。

 

空を見るゆとりさえありません。

 

滞在先に戻る、パリ市内のトラムの窓から見えた、彼方の

空に煌きの夕陽のイエローが、サファイアに同化。

 

良い物を入手出来たときの幸福感に満たされて、一日を

終える感謝を捧げました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Antiques * 15:28 * - * - * - -
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