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カップル

〜お知らせ〜 明日3日(祝日)は営業となります。

 

ルーカス・クラーナハの描く多くの絵柄は、時として現代の

姿と重なる事も多く、見ていて楽しく、時々ドッキリ。

 

写真の絵も、旧約聖書に登場する人類の祖アダムとイブ。

 

二人仲睦まじく、楽園にて楽しく暮らす日々の図。

 

何だか何処にでもいる様な、ヤンキーカップルの如くの

たたずまいに、思わずニヤッ。

 

蛇にそそのかされて、禁断の実を食べるシーンも「ねぇ

美味しそうじゃ〜ん!一寸食べちゃう?」なんて軽そうな

面持ちで「気付いたら、やっちゃったのよね〜」な雰囲気が、

絵から醸し出されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 13:59 * - * - * - -

宝石のある絵画

クラーナハの魅力は、寓意に満ちた絵が多いこと。

 

写真の絵も、邦題『不釣り合いなカップル』。

 

老人がヨコシマな目的を持って若いオネエチャンに気に入ら

れるべく、指輪を対価に抱き付いているという図の模様。

 

どちらもしたたかさを湛えた顔つきに、キツネとタヌキの

化かし合いの要素を感じ、この構図が気に入ったクラーナハ

は多くの同じタイトルの絵を残している様です。

 

その人物観察と共に、女性達の身に着けるドレス、髪型、

そして何の石を使っているのか解るほど、緻密な表現で描か

れる、華やかな宝石類。

 

写真の絵も、まさに当時流行のピンキーリングをプレゼント

している構図に、思わずニヤリ。

 

当時の最先端のファッションが手に取る様に解るのも、楽しい

ところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 13:38 * - * - * - -

クラーナハ@世界遺産

〜お知らせ〜 31日は定休となります。

 

 

世界遺産に登録された、名建築家コルビジェによる国立西洋美術館で

始まったばかりの、ドイツルネサンスの代表画家ルーカス・クラーナハ

の展覧会へ。

 

建物そのものが名所故に、観光客でごった返し、混雑具合もなかなか。

 

でも館内に入ってしまえば、絵画展に目指して来る方だけなので、

意外にゆったり絵を楽しめます。

 

16世紀に宮廷画家から職業画家として、事業展開を成功させたクラー

ナハ。

 

入り口に掲げられていた絵も、ギリシャ神話『ヘラクレスとオンファレ』

の話からですが、英雄ヘラクレスが、神託により奴隷として某国女王に

仕える図…のはずが、どう見ても単に好色なオッサンが、色香に迷い、

手連手管の美女達に囲まれて鼻の下を伸ばす図にしか見えません。

 

革新的で新しモノ好きだったらしい彼の絵画遍歴が解る、丁寧な展示と

合間に入る、クラーナハに影響を受けた同時代から現代までの多くの

芸術家の作品がコラボ展示というユニークなもの。

 

日本での回顧展は初めての様子。

 

まとめて見る事が出来る、貴重な展覧会として、とってもお勧めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 09:55 * - * - * - -

swan

ヴィンテージビーズを使って装身具を創造されるパリュリ

エール、Makiさんの展覧会を見に,飾り付けの合間に

東中野まで。

 

同じテーマで、それぞれのアーティストがそれぞれの表現

をするという凝ったもの。

 

テーマは 〜Rêve de cygne〜 『白鳥に導かれて』

at silent music。

 

チャイコフスキーの白鳥の湖、アンデルセンの白鳥の王子、

北欧の伝説トゥオネラの白鳥etc…。

 

純白の羽を持つ気高き印象の鳥には、実に多くの伝承や

神話が潜んでいます。

 

主催の久保田恵子さんのピアノ演奏もあって、様々な

白鳥たちに囲まれたノスタルジックな空間は、幸福と

幻想の時の間に漂っているかの様。

 

白鳥の湖…といえば、呪いで白鳥に替えられたオデットと、

魔王ロットバルトの娘オディールが対局の存在として有名

ですが、バレエでは同じ人物がオデットとオディールを踊る

事から、常々二人は同じ人間で、陽の時はオデット、陰の

時はオディールになるのでは…?なんて、多重人格の話

を考えていました。

 

それ程人間はフクザツな思考と神経の持ち主で、場面や

状況で悲劇の女王にも、魔女にもなれるのではないかと

思います。

 

…と、それを友人に話したら曰く「それはソウゾウを超えて、

モウソウの域ね〜!!」とか…。

 

会期は今度の週末、25日までだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 12:59 * - * - * - -

眠れる森の王子

2004年にNHKで製作したドキュメンタリー『スリーパー

 眠れる名画』。

 

いにしえの時代に著名画家によって描かれた肖像画を

見つけ出し、再び来歴と共に、描かれた人物、描いた

人物に光を当て、世に示すことを生業とする、イギリスの

アートディーラーのドキュメントで、今年6月久々に再放映

が叶った秀作です。

 

その中で掘り起こされた1枚の絵が、ロンドンのナショ

ナルポートレートギャラリーに飾られているという事で、

ロンドン滞在のある日、やることも無いので久々にギャラ

リーへと足を伸ばしました。

 

この若い男性の肖像画は、15世紀のイングランド王、

ヘンリー7世の長男アーサー王子。

 

本来なら国を継ぐはずであったアーサーの、たった一枚

だけ残された肖像画であり、500年間、行方知れずだった

モノ。

 

病弱な体質で、15歳という齢で早世した、薄幸の王子ゆえ

肖像画自体が残されていた事も忘れ去られ、果ては兄の

ヘンリー8世の肖像画が、アーサーと間違って世に認知

されているという顛末も。

 

それを掘り起こし、オクスフォード大学の最古のボドリ

アン図書館に保存されている王室収蔵美術品の記録の

中から記述をもとに、とうとうアーサー王子の真の肖像と

解り、今はナショナル・ポートレートギャラリーの中、父王

であるヘンリー7世の下に無事置かれているというもの

です。

 

実はこのドキュメント番組を、自宅に遊びに来た友人と見ていた時、絵が最初に登場した時から、徐々にその正体が判り、最後オリジナルの形に戻され、無事父王の肖像画と共に飾られた時とは、明らかに前後で顔が違っている事に同時に気付き、思わず二人で「ねぇ…顔が

笑ってるよね…?」と、背筋がゾワゾワ〜。

 

絵の顔が明らかに明るく、嬉しそうに微笑んで見えたのは…錯覚?

 

長いイギリス王室の歴史の中で、表面に出る人はごく一部。

 

 

多くはこうして誰かに見つけ出して貰えるまで、長い眠りについているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 13:02 * - * - * - -

銀のアラビアンナイト

北アフリカ、西方のチュニジア、モロッコ、アルジェリアを指して

『マグレブ』と呼びますが、そのマグレブの女性たちが身に着け

たジュエリー展が、バカンスたけなわのパリ、アラブ世界研究所

で今月28日迄行われていると聞き、35度を越すジリジリ焦がす

ような太陽の下、まるで砂漠を歩く気分で向かいました。

 

アラベスクの様なユニークな嵌め込み窓が象徴的な、現代の

名建築の誉れも高いアラブ研究所に足を踏み入れるのは、

実は初めて。

 

テロ警戒の厳しいチェックはあったものの、入ってしまえば、

程よくクーラーの効いた、心地よいオアシスのような静かな

展示室に、これでもかという程、多くの見たことも無い民族色の

濃いジュエリー達が飾られていました。

 

彫金鍛金の製法と共に紹介、またあらゆるビーズ技術を盛り

込んで、細やかに編み込まれた宝石類はどれも実用品ながら

個性豊か。

 

特にアラビア海で採れていた天然真珠を使っての飾りは、

海洋真珠だけに見られる美しいバロック形状と、巻きの厚い

天然ならではの色彩のもの。

 

多くが遊牧の民だったマグレブの人々は文字文化の発達が

遅れた故に、こうした宝飾類は私たちが見ることが叶う文化の

一つの象徴。

 

フランスではこれらの宝石をコレクションする人々も多く、一つ

のジャンルを形成します。

 

館内は自分たちのルーツを見るために、多くのアラブ系の

人々が訪れていたのも興味深い事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 02:03 * - * - * - -

メアリー・カサット

穏やかな表情、屈託ない笑顔の母子像、柔らかく明るい彩りの

絵画を残したアメリカの女性画家、メアリー・カサット。

 

現在横浜美術館に多くが来ていたので、休日の午後に訪れ

ました。

 

職業としての画家という、男性でも難しい職業を19世紀の末に

目指したカサットは、その才能を留学したフランスで磨きます。

 

しかし、当時フランスでは女性が入学できる美術学校は無く、

カサットは職業画家の弟子という形で、勉強を始めます。

 

フランスで、その頃に登場した印象派に刺激を受け、女性らし

い感性でそれを自分の中に取り込み、作品表現に替えていっ

た過程が、今回の展覧会では刻を追って変わっていくサマを

見る事が出来ました。

 

特に印象派の一人でも合った、エドガー・ドガからの影響、そして

亡くなるまでの長い付き合いは、ドガが亡くなった時、その遺品

整理を任される程のものであり、二人がやりとりした書簡(手紙)の

多くは、その時彼女の手によって殆どが焼失されていることで、

かえって謎を呼んでいます。

 

優しい母子像、子供の絵を描いていたカサットですが、個人的に

惹かれたのは、この黒衣を着た女性の絵。

『桟敷席にて』とタイトルされたこの絵は、パリの劇場内での風景ですが、黒衣を着た女性はオペラグラスを覗きながら、舞台演目に夢中。

 

向こうに居て、この女性をオペラグラスで覗いている男性の視線も一向にお構いなしで、余程魅力の演目なのか、女性の眼差しは真剣そのもの。

 

まるで映画、マイ・フェア・レディの中の競馬レースで上流の社交場で気取った連々の中、競馬レースに夢中になって、思わず「馬の尻を叩け〜!」 と叫んだイライザ嬢の如く、夢中の様相。

 

本来遠い席に座る異性との間で、恋愛の手旗信号の様に使われる

扇も左の手でしっかりと閉じられているところからも、女性が自分の

意思で劇場に赴き、この演目を存分に楽しむだけここに居る、という

独立行動の一つの形が表れている様です。

 

 

晩年は目を患い、画業を絶つ事を余儀なくされますが、その

後も女性参政権運動に参加したりと、亡くなるまで歩みを留め

なかった、女性画家の一つの生き方が、その作品と共に味わ

える展覧会となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 10:23 * - * - * - -

秋の展覧会情報

この秋、ヴェルサイユ宮殿が監修したという、フランスの悲劇の

王妃、マリー・アントワネットの展覧会が、東京六本木の

森アーツセンターで開催予定とか。

 

展覧会の情報は、明日のフランス革命記念日に合わせて、行わ

れる予定というのもユニークです。

アントワネットというと、華やかな宮廷生活を送る為に、窮乏する

国費を無頓着に浪費し、無邪気さゆえ命を縮めてしまった王妃

の様に扱われています。

 

日本との繋がりは、実は彼女が生きている頃からあって、実は

彼女が買い集め、ひっそりコレクションしたモノの中に、多くの

日本製品が在ると言う事は、つとに有名です。

 

彼女は革命の危機が迫る中、そのコレクションを信頼おける

家具商に託すのですが、いずれそれも見つかり、多くは散逸

してしまいますが、何故か日本製の小物や家具達は、そうした

事を免れ、現在でも私たちの目に触れることが可能になったの

だとか。

 

ドラマティックな人生の王妃を、ことの他好きな日本人ですが、

実はアントワネットの方も、日本を好いていたという事で、

それらにまつわる品々が、麗しく華麗に展示されるであろう事を、

今から期待したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 09:02 * - * - * - -

ジャパン・デコ

「日本のアールデコ!」と言っても通用しそうな程の

美しい石の配列。

 

江戸時代の日本の意匠は、今見ても新鮮そのもの

と思う時があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 13:27 * - * - * - -

メディチの宝

〜お知らせ〜 10日、11日は定休となります。

4月もそろそろ中盤ですが、後半には興味深い展覧会が東京で
始まります。

新装の目黒庭園美術館で開催予定、イタリアフィレンツェの
ピッティ宮銀器博物館から、フィレンツェの旧家メディチ家の
所有したジュエリーの逸品達。


かなり昔、店長もフィレンツェに訪れて、その大き過ぎる、
まるで拳大の天然真珠を使った美しい装飾の宝飾品達に触れ、
西欧の宝飾の深さに「これは敵わん!」と舌を巻いた次第
です。

薬屋から始まり、銀行経営で財をなし、果てはローマンバチ
カン法王、フランス王妃の排出と、欧州にその子孫を残した
一族ですが、なぜか最後まで「薬屋一家」の声が聞こえ続け
たのは、その家紋に丸薬が使われていたからでしょうか。

財をなすことで、次には芸術を庇護する立場まで上り詰めた、
あるイタリアンセレブの歴史絵巻が、煌めく宝石の中に見ら
れると思います。

期間中(4月22日〜7月5日)ドレスコード割引として、
フェイクでもパールを使用したアクセサリーを身に着けて
いる方は、入館料100円割引だそう(笑)。






































 
Jellicour * Art * 03:12 * - * - * - -
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