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ピクウェ

アンティークのカテゴリーの中でも、レアで再現不可能の

代表格ピクウェは、べっ甲に金や銀などを象嵌した物。

 

16世紀にフランスで誕生。

 

職人にはユグノー(プロテスタント)が多く、細やかな

手業を屈指した、これらの製作に従事していましたが、

プロテスタント弾圧でフランスを出て行かざるを得ない

状況下、放浪のままに各国で仕事をこなしながら欧州を

回って、イギリスに行き着き、19世紀のヴィクトリア

時代に装身具として、最も華やかで多くの品が作られ、

流行しました。

 

この象嵌スタイルは、スペインのダマスキナードと呼ば

れる象嵌スタイルと同じもので、ダマスキナード自体は

スペインがイスラム文化に支配されていた7世紀から

10世紀頃の名残のもの。

 

黒いメタルに金や銀のアラベスク文様を象嵌している、

モチーフや素材は違えども、同じスタイルの装身具や

雑貨で、もしかすると二つは、同じ所からの始まりで、

一つはスペインに留まり、もう一つはスタイルを変え

ながら、欧州をグルグル回るいう、大陸が同じだから

こそ成しえた、工芸史かもしれません。

 

丸い円盤のべっ甲の中に、花束と額縁の様に囲んだ

細やかな文様は、一つ一つ職人が金属を埋め込ませて

行ったもの。

 

経年で金属が取れてしまっているものも多いのですが

これは完璧。

 

職人の「ど〜だ!このテクニックを見てよ!」という

声が聞こえそう。

 

一つの小さな装身具から、数世紀にも渡る長い歴史が

チラチラ見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Antiques * 10:50 * - * - * - -
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