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クリスチャン・ディオール 夢のクチュリエ

ようやく店も秋の装いに落ち着いて、夏の旅の

名残を思い出しながら、忘備録の様に書き連ね

ます。

ブランド設立70周年を記念して、パリ装飾美術館で始まった『クリスチャン・ディオール』というブランドそのものの回顧展。

 

パリに到着した翌日にアタックするも、長蛇の列に玉砕。

 

翌日仕切り直して、開館40分前に着くも、1時間の列とのこと。

興味深いのは、メゾン設立して現役のクチュリエとしては、たった10年のディオールが、なぜ今までブランドとして残り得たのか、その創造性の秘密を知りたくて、向かった次第。

 

1905年にディオール家の次男として生まれた、繊細な色白の男の子クリスチャンは、既に幼いころから家族の洋服のデザインをしていたということなので、どうやらデザインセンスは生まれながらのもの。

 

でも世界は激動の時代を迎え、1939年に始まるドイツのポーランド侵攻から始まる第二次世界大戦に、既にファッション業界で頭角を表わしていた34歳のディオールも陸軍に徴兵。

 

それでも絶対的武装力においては、数段優れていたドイツにあっけなく降伏。

 

徐々にフランスの産業へ侵攻を深めていたドイツは、フランスの優秀なモードの産業をドイツベルリンに移そうと企てるも、それに関しては諦めざるを得なかったとか。

 

それは戦後、クチュール業界の会長だったリュシアン・

ルロンが、各メゾンに小さな人形に実寸から製作した

服を着せ、遠くはアメリカまで遠征して展示され、

ドイツが掌握不可能であったフランスのモード界の

健在と何処にも真似の出来ないクオリティがあった

から。

 

『ローマは一日で成らず』の如く、『ディオールも

一日で成らず』という、長い長いフランスのDNAに

まで入り込んでいる深い最上のセンスの繋がりの

秘密が展示された、ドレスの一つ一つに感じる事が

出来る、素晴らしい展覧会。

 

おそらく、この展示を見に行くだけでも価値がある

かも…と言っても、大袈裟ではないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Art * 12:09 * - * - * - -
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