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ノートルダム

ご周知でしょうが、パリ、ノートルダム大聖堂の火災事故。

 

まさか石と金属の建物が、あんな風に燃え落ちてしまう

なんてことすら、考えも無かった事です。

 

建立は12世紀ですから、既に1000年を超え、フランスの

歴史をほぼ見つめてきた『我らの母』。

 

20年以上前に訪れたのを最後に、パリに行く毎に目の

端に捉えつつも、訪れる事が無かったままになって

いました。

最後に見た時は、丁度夕刻の頃。

 

夕陽を通して、大伽藍の薔薇窓と呼ばれる、美しいステンドグラス群からの光りの色がそこら中に落ちて、無彩色の空間を彩りの美の空間に変えていました。

 

フランス革命時には、その見事なステンドグラスの青色部分に金が含まれているというデマが流布し、粉々に割られてしまったという話を聞いたことがあります。

下の画像は、一昨年練馬区美術館で開催された、フランス文学者鹿島茂氏の『19世紀パリ時間旅行』の目録に載る、1595年のノートルダム寺院の後陣から眺めた図。

 

セーヌ上流側から見る、この美しい建立物は、ノートルダムだけの美しさ。

 

1160年、廃虚と化していた大聖堂を取り壊した当時の司教が、聖母マリアに捧げる大聖堂を建立すると決め、結局最終完成は1345年と、180年もの歳月を掛けた大建築となります。

 

大聖堂としてのその雄姿は、フランス革命まで保たれ、

革命時に廃虚と化した後に再建立されて現在まで。

 

パリの人々には、在って当たり前な心の拠り所であり、

世界遺産という人類の宝。

 

Fluctuat nec mergitur(たゆたえども沈まず)は、

パリ市の紋章に書き込まれるラテン語による標語。

 

たとえ揺れる事はあろうとも、決して沈む事は無い

パリを代表する大聖堂として、復活することを心から

願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * エトセトラ * 09:08 * - * - * - -
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