Lace Pin
2019.06.12 Wednesday
そろそろアンティークのカテゴリーに入って
来る小さなブローチは、19世紀後半から
20世紀初頭当時、Lace pin もしくはBeauty
pinと呼ばれていました。
金、銀、真鍮メタル、マルカジットやペースト、
アイリスやサフィレット、象牙や角等の自然
素材等々…普通サイズのブローチ同様、多くの
素材で存在。
まだまだロングドレスの時代、デコルテを見せるドレスは夜会用で、昼間はもっぱら首元まで隠す事が主流。
スタンドカラー(立ち襟)のブラウスの首元に、小さく着けるブローチがエドワーディアンの頃に大流行。
首元には、当時でもレフ版効果を狙ったのか、白いレースを巻いて留めますが、使い回すレースは荒く服に縫い留められているので、更に固定するように、これらのブローチが役に立った様。
形は大抵ラウンドや楕円、意匠があっても三つ葉や王冠やフラワーバスケットなど、ラブリーな物でしたが、アールデコに
入りかけの頃になると、直線的でスッキリした
スタイルも登場してきます。