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母貝という名の装身具

装身具の始まりの始まりは、魔除けから。

 

それが権力や富の象徴になったりして、長い歴史を

辿りながら現代へ。

 

20世紀になって登場したファッションアクセサリー

という概念から、もっとくだけた幅広い飾り物として

変貌を遂げた様に思います。

 

画像は20世紀の初めの方、貴族やブルジョワ階級の

女性たちが、社交というよりは、昼間に纏う洋服の

例えばごく親しい友人の集まりや、身内だけの

ティータイムの時に着けた母貝ビーズによる、

グラデーションのソトワールで、イギリスのドラマ

「Downton Abbey」に登場する多くのハイクラス

の女性たちが着けていた事でも忍ばれます。

 

パール程に高級感も無く、でもナチュラルマテリアル

独特の、一粒ずつ違うシラーの様な光沢感は独特で、

特に手磨きのナツメ型ビーズの場合、不揃い独特の

手造り感が美しく、デイタイムに装う生成り色の麻や

シルク素材のシンプルな服に着けると、まるで服と肌

両方にフワリと溶け込むように馴染みます。

 

貝が材料なら、今でも作れるのでは?…と思うでしょうが、貝のそのものが絶滅してしまったり、母貝自体がある程度厚みがあり、大きくないと、綺麗な部分だけを切り取っての大粒ビーズは削り出せず、現行品ではなかなか大粒タイプは造られていないのが現状。

 

そして時間の経過と共に、多孔質の貝の表面の隙間に埃や汚れが入り込み、滲む様なグレージュカラーへと変貌を遂げる品へと変化しているのも、魅力の一つ。

 

汚れや時間経過が、美なるモノへと変化を遂げる過程となると、安価な素材のアクセサリー達も骨董という言葉の持つ趣を携える様に思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Jellicour * Matière-素材- * 13:33 * - * - * - -
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